天皇陛下還暦の誕生日 おめでとうございます！

　現在、世界に王室は２７しかない。その中で一番古い君主こそが日本の天皇である。日本はキングではなくエンペラーを持つ唯一の国。　

　天皇は古事記と日本書紀を信じれば紀元前６６０年から続く「万世一系」である。仁徳天皇の「民の竈」の逸話に象徴されるように、歴代天皇は、まず第一に国民の安寧と幸福を祈られてきた。一系だからこそ、受け継がれ、集積されるのである。天皇家とその一族に伝わる国家の安寧と国民の幸せを維持していくノウハウは世界レベルで唯一無二のものであろう。

　どれほど巨万の富を築いても「歴史」を買うことはできない。つまり、「歴史」は価値なのだ。その歴史がはぐくむものが「文化や伝統」である。希少性こそが最も価値を創造する要素であり、唯一無二には高いバリューがある。

　聖徳太子の「和を以て貴しとなす」や明治天皇の「万機公論に決すべし」は、「とびぬけて優秀な人がいたとしても、絶対に間違いを起こす。ひとりがすべてを決めるより、大勢で話し合って決めたことの方が間違いが少ないし、決めたことを皆が守るものだ」と言う日本の伝統的な思想を的確に表す。

　日本では国民の幸福を追求することが国のトップの最重要課題であり、物事を決めるには力ではなく、話し合いによる合意が重要視されてきたわけだ。

　欧州や支那では、絶対君主や中華皇帝がすべての富を独り占めして絶対権力を行使していた。領民の生殺与奪権を握って、自分の富のために搾取し、法律を自分の好きなように作り替え、好き放題やっていた。あまりのひどさに貴族が団結して英国王の権限に制限をかけるためにできたのが「マグナカルタ」であり、イギリス立憲制のもととなった。

　そうであるならば、日本はもともと憲法などいらない国と言う事になる。憲法がなければ傍若無人の君主が現れる国ではなかったし、今でもそうなのである。つまり、太古の昔から、日本は常に世界最先端の文明国であり続けてきたと言う事に他ならない。少なくとも、西洋型の憲法など、大昔から「民主主義」だった日本には不要なのである。

　日本の伝統的な思想を縄文の太古より受け継いできた日本人が作り上げてきた日本と言う国は、


　・国中に張り巡らされた電気・水道・ガス、高速道路などのインフラが国民の安全と安心を支える
　 ・夜中に女性が一人で歩ける
　・財布を落としても現金ごと戻ってくる
　・ほとんどすべての労働者が高等教育を受けていて、極めて民度が高い
　・ほぼ終日に近い時間帯で公共交通機関が稼働している


　のであり、これらが全て揃っているような国は世界中どこを探してもほかにはないのである。