プーチンはなぜ大統領権限を弱めるのか

プーチンは現首相のメドベージェフを首にして内閣を解散しました。更に、驚いたことに、大統領の権限を弱める憲法改正を行うことにしました。

産経新聞の記事　⇒　https://www.sankei.com/world/news/200116/wor2001160009-n1.html

具体的には、大まかにいうと以下の３つ：

・首相任命権を、大統領から議会に移す。

・治安、情報機関トップの任命権を大統領から奪う

・大統領任期は最大2期まで（1期休んで、再登板は不可能 になる）

プーチンは２期目で任期は２０２４年まで。つまり、次の大統領はプーチン以外の人でなければならない。

メドベージェフは、プーチンを一度裏切っており、次期大統領にすると、自分の敵になる可能性大。逮捕されるかもしれない。だから、今のうちに経済不振の責任を取らせて、追い出したのでしょう。

で、新首相はミシュスチン。いったい誰やねん！ロシア人の99.99％は、数日前まで知らなかった無名の人物です。2010年、連邦税務局長官就任。

と言われても～

そうなんです。誰だか分らん無名の人がいいのです、次の大統領には。絶対自分に歯向かわない、自分を逮捕などしない、野心が皆無の人がベスト！

そしてプーチンは？

改憲案には諮問機関である国家評議会（State Council）の権限拡大も含まれています。その議長になって、裏から政権を操作する！？

たぶんですけどね～

ムリと言われた日ロ首脳会談実現の背景

今年３月のクリミア危機、ウクライナ問題で、日本メディアは「欧米に遠慮して安倍首相もプーチンに会えないだろう」との論調でした。

しかし、ウクライナ問題渦中の３月５日の水曜アンカーで、青山繁晴さんは、双方が会わざるを得ない背景を指摘し、会談実現を断言されていました。

下の動画１２分過ぎから


2014-03.05 青山繁晴 水曜アンカー 提供：別寅かま... 投稿者 kigurumiutyuujin


政府関係者への取材で、この時点ですでに「プーチンに会う事は米国などの了解を得ていた」ことが分かっていた訳で、青山さん以外の記者が誰ひとり知らなかった、と言うのはあり得ないでしょう。

と言う事は、安倍首相の外交がうまくいかない事を願うメディアの社内方針で、そのような論調になっていたと言う事になりそうですね。

それはともかく、欧米、特に米国が快く思わない外交を安倍首相が断固推し進めることが、日本の主権回復につながっていくのではないでしょうか。